「かくだ創業スプラウト」では、食の創業支援を目的とし、「食」に関する起業をサポートするワークショップ【社長料理人への道】を開催しています。10月7日(月)にDAY3を実施しました。今回は生産及び食品加工の現場のフィールドワークを行いました。また、前回に引き続き、事業計画のベースとなるリーンキャンバスのワークショップもじっくりと時間を取り実施しました。
フィールドワーク
今回の訪問先は、角田市のお隣山元町にあります「山元いちご農園」さんです。いちごの生産現場から加工施設、販売施設まで一連の流れを見学させて頂きました。今回の現場は角田市ではありませんが、複数のフェーズを一度に学べるのが大きな特徴です。参加者の大きな学びとなるだろうという事で、角田市を飛び出しました。
山元いちご農園は東日本大震災を契機に設立され、現在では3ヘクタール程の栽培面積を誇ります。最初に大型のいちごハウスをご紹介いただきました。その巨大さと清潔さがとにかく目を引きました。栽培の管理システムは、オランダの環境機器メーカープリバ社の統合環境制御システムを搭載しているそうです。暑さに敏感ないちごにとって、適した環境に維持するために徹底した管理を行っています。販売は直販と小売とし、取引先も複数あるため、これだけの栽培面積を確保しても生産が追いつかない事もあるとか。
次に、加工施設とワイナリーを見学させて頂きました。山元いちご農園では、いちご生産だけではなく、自社工場や直売所を持つ事で、6次化の推進と幅広い事業展開を目指されています。いちごハウスと加工施設を合わせて、スタッフが50人もいるそうです。まさに令和時代の理想的な農業を実践されています。参加者の方もその運営方法等、非常に参考になったとの事です。
事業目的の再確認
山元町を後にし、角田市へと戻ります。ここからは、リーンキャンバスのブラッシュアップの時間です。毎回リーンキャンバスに触れますが、このように何度も繰り返して、ビジネスプランを深堀りしていく作業が、とても重要です。受講生は様々な知識に触れ、講座での体験を通して、考え方が徐々に変化していきます。講座に申し込んだ時点の最初の事業イメージからのズレや気付きを、言葉にする作業が必ず発生します。そこで、便利なツールがリーンキャンバスなわけですね。1枚のシートの中で容易に修正や更新ができますので、この講座では常に更新された考えをリーンキャンバスに反映させていきます。
今回はリーンキャンバスで更新された事業内容が、事業目的とのズレを生じたので、DAY1に使用したワークシートに戻り、目的の再確認も行いました。この事業内容を明確にする作業は、昨年度の受講生も大変苦労されたポイントです。この辺りは、自分と向き合うフェーズなので、時間と労力を必要とします。我々運営スタッフが良き壁打ち相手となれるよう、サポートさせて頂ければと思います。
次回の社長料理人への道は、10月20日(日)に予定しています。DAY4からはいよいよ専門分野の講義に入ります。次回からは専門分野を学びながら、リーンキャンバスに学びを反映させていくステージとなります。
日 時:10/20(日)10:00~15:30
場 所:コワーキングスペースGomboppa
テーマ:6次化の基礎知識
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