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執筆者の写真sprout

【食ingDAYs】DAY3「なぜ丸森町でタピオカを作ったのか?」レポート


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12/14に【食ing DAYs】DAY3が コワーキングスペースGomboppa で開催されました!

今回のゲストは、丸森町に本社を置く株式会社VISIT東北代表取締役の齊藤良太様をお招きして、トークイベントを行いました。タイトルは『 なぜ丸森町でタピオカを作ったのか? 』です。参加者は角田市を中心とし、約10名の方にご参加いただきました。齊藤様のバックグラウンドから始まった今回のお話は、最終的に質疑応答が30分も続く白熱したイベントとなりました。




実現したい地域社会
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飾らない話方が魅力的な齊藤さん

『志を持つ人と人でハッピーな未来を創る』


こちらのフレーズは、齊藤さんが代表を務められる株式会社VISIT東北と、グループ会社共通の経営理念です。上記のフレーズは、グループ会社の社員全員が参加するワークショップで、みんなで決められたそうです。この言葉の中に、齊藤さんの想いが詰まっています。


齊藤さんは留学から帰国し、東京で富士通、Microsoftと11年の充実した社会人生活を過ごしていました。宮城で活動するきっかけとなったのが、3.11でした。齊藤さんは出張先の石巻で被災。そこから自分のスキルを活かした、被災地の支援をされていたそうです。しかし、時と共にその記憶も自分の中で風化しました。そして、ご自身の子供の将来、東京のコンクリートジャングルと、マネーゲームの世界に疑問を持ち、故郷でもある宮城で起業するに至りました。


現在、活動拠点となっているのが丸森町です。チャレンジ精神あふれる齊藤さんは、自分の事を東北人と呼び、人口減に悩む過疎の町での挑戦をしたいと、ご縁があった丸森町での活動を始めました。ビジネスで地域に貢献する事が、齊藤さんの最大のテーマです。そして、地域の若者が憧れる企業を創ること。そのために、まずは圧倒的に稼ぐことにフォーカスし、成功モデルを創る役割を地域企業が果たす。そして、地域貢献とビジネスを両立させ、志ある人を集めていきます。それが冒頭の、志を持つ人と人でハッピーな未来を創る、というフレーズです。齊藤さんが実現したい地域社会の在り方は、とても楽しそうな未来です。




地域の食が持つポテンシャル
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地域での実践の話に引き込まれる参加者のみなさん

第2部は、今回のタイトルの源泉となっているパートです。齊藤さんから参加者へ向けて、質問が投げかけられました。「角田市や丸森町で特徴的な食材は何ですか?」との質問に、様々な答えが出ました。しかし、全国的に俯瞰してみると、圧倒的な特徴ではないですよね、と指摘されます。考え方として大切なことは、いかにストーリーをつくり、本気で実践するかだと。地域食材にこだわらずに、徹底的に戦略を練り、しっかりと事業に投資をする。ここで重要なのは、地域を巻き込み、地域内でも外でもしっかり情報発信する事です。やはり、こういった地道な作業が必要不可欠なんですね。最後に、楽しくやったほうがいいですよ、と話すのが齊藤さんらしいですね。




事業化のポイント
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30分にも及んだ参加者の皆さんからの質疑応答

本パートでは、VISIT東北子会社の地域商社であるGM7での商品開発をお話いただきました。その方針は、新しい市場で新しい物を売る、という事です。それ以外の商品企画は行いません。やると決まれば、数百万円単位の事業をスピーディーに幾つも実践し、トライ&エラーを繰り返していきます。そのトライの中から、爆発する可能性のある事業を見つけ出し、資金を集中して育てる戦略です。過去の食ingDAYsでも創業の際は、小さく産んで大きく育てるという概念が度々登場しましたが、スケールが違っても共通する戦略ですね。


最後に、齊藤さんがビジネスで大切にしているスタンスを4点ご紹介します。


・高い視座を持つこと

・本気で地元を試す

・稼ぐ事と地域プロモーションを分ける

・地域にこだわらない


熱がこもったストレートな齊藤さんのお話を、参加者の方々は真剣な眼差しで受け止めていました。アンケートでは、とてもポジティブな意見が多く見受けられました。大変刺激を受けた方やとても共感した方など、様々な想いがあったようです。今回は、地域のことを考える事は、地域に拘り過ぎない事という、とても大切なことを共有して頂きました。


齊藤良太さんのご活躍はこちらからご覧ください↓

>株式会社VISIT東北:https://visittohoku.com/



 


次回の食ingDAYsは2020年1月19日(日)に開催します。次回は筆甫地区振興連絡協議会事務局長の吉澤武志様をお招きします。筆甫地区の名産品「へそ大根」から学ぶ、みんなで育てるブランド化の仕組みについて、たっぷりとお話いただきます!

Writer profile

武智靖博 veeell Inc.ディレクター

中国上海での建築設計活動を経て、故郷の角田へ。

現在はコワーキングスペースGomboppaの番人。いつも年齢より若く見られる童顔王子。旅先の岩手の飲み屋で学生だと思われ、さすがに意気消沈。

押しメンは今までもこれからもロベルト・バッジョ。


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