【食ing DAYs】DAY8レポート
3/17に【食ing DAYs】DAY8がGomboppaで開催されました!
今年度最後の食ingDAYsとなる今回のゲストは、「UM PROJECT共同代表」の西城和人様をお招きしました!西城さんは現在、Webマーケティングのコンサルや事業の仕組み化を提供することで、地方創生を軸とした事業立上げに奔走し、地方で起こる問題の解決方法を提案されています。
【食×Web活用術】
DAY8では西城さんに、まずはココから始める、店舗集客におけるWeb活用術を話していただきました。新たにインターネットを活用して店舗への集客や商品の販売につなげたいと思っている方や、現在、HPやSNSを使用しているけれど、なかなか集客や売上につながっていないので困っていたという方には必見の内容でした。聞いていた私も、なるほど!すぐにやってみよう!と思うことがたくさんあり、とても勉強になりました。
一見、Webの分野は自分には難しくてできないんじゃないかなと思ってしまいがちです。しかし西城さんは、これまで50以上のサイトを活用させてきた経験の持ち主なだけに、話を聞いてみると、やり方や考え方は実にシンプルなものでした。その部分をうまく伝えられるように、レポートしていきたいと思います。
Webマーケティングとは
西城さんは冒頭、本日のゴールは「Webを活用した店舗集客がイメージできている状態」にすることです。と参加者の皆さんに話しました。といってもWebの世界は幅広く、様々なジャンルがあります。まずはWebの基本を知ることから始まりました。
Webの特徴をシンプルに説明すると、商品・サービスを知ってもらう、常連顧客に囲い込みできるのが一番の強みです。さらに低予算や無料で始めることができるので、コストパフォーマンスが良く、情報拡散が効率的にできることもメリットとして挙げられます。予算の少ない小規模の企業でも、安価で効果の出やすい施策として始めることが可能なのです。
最近ではHPの他に、企業が動画配信サイトの「YouTube」や、SNSの「Twitter」、「Facebook」、「Instagram」等を活用した情報発信が増えていますよね。これらは無料で始めることができ、アイディア次第で大企業の広告力を凌駕するツールになります。
ただし、低予算または無料で始められるからといって、いざWebサイトやSNSをオープンしただけでは集客や常連顧客の囲い込みにはつながりません。実店舗の経営と同じで、Webもそこから実際に運営を行わないと売上は上がりませんと西城さんは話します。Webマーケティングとは、どんな人に何を届けるのか仮説を立て、PDCAサイクルを回し、競合と差別化することで、 インターネットを利用した「商品が売れる仕組みを作る活動」のことです 。そのためには顧客の購買行動を理解することが肝になります。
購買行動を理解する
なぜ顧客の購買行動を理解する必要があるのでしょうか?それは、インターネットが普及し始めた10年前~20年前と比べて、スマートフォンやSNSが普及した昨今はHPやECサイトを作っただけでは集客や売上を上げるのが難しくなったからです。自社がターゲットにしたいお客さんはどの媒体で知るのか、何を見て買う事を決めるのか、どのサービスで買うのかなど、顧客の購買行動を理解することが重要になると西城さんは皆さんにアドバイスします。
顧客の購買行動を体系立てる際におススメなのが「AISAS」というフレームです。AISASとは、Attention(注意)→Interest(興味)→ Seach(検索)→Action(行動)→Shere(共有)の頭文字を取ったもので、 顧客が購買に至るまでを5つの段階で分けた、購買プロセスモデルのひとつです。 スマートフォンが普及した昨今では、購入する前に”検索”して情報収集し比較する、購入したあとにSNSで”シェア(共有)”する行動がより強くなりました。
スマートフォンを1人1台持つ時代になり、誰もがいつでも、どこでも自分の好きな商品が買えるようになりました。しかし、便利になった一方で、色々な販売窓口が増えたことにより、ターゲットに対して情報が届きづらくなったのも事実です。そのため、昨今においてはターゲットにしたい顧客に対し、どのようなアプローチの仕方をすればいいのかを考え、適切なタイミングで適切なアプローチをすることが重要です。つまり「AISAS」に照らし合わせた顧客の購買行動を理解することが必要です。
Webを活用した集客
次は、本題のwebを活用した集客です。多くの事業者が、HPやSNSを活用して集客につなげたいと思っているのが実情です。しかし、実際にHPやSNSを運営してみると、集客に課題を感じている事業者の方が多いのではないでしょうか。その場合の対処法として、西城さんがWebマーケティングで抑えておくべき3つの作法を教えてくれました。
◆ターゲット別のアプローチ方法
ターゲットによって、Web知識や、利用しているWebサービスが違う
◆適材適所のコンテンツ(選択と集中)
お客様が欲しい情報をコンテンツとして発信する
◆Webの基本作法
インターネットの基本を守り、100点満点で情報を発信する
どの項目も重要ですね。
まずは自社のターゲットは誰なのかを考え、そのターゲットによってアプローチ方法を変えることが必要です。地元向けなのか、外向けなのか、誰を対象にするのか等を決めて、そのターゲットにあったコンテンツを発信し、アプローチすることで、より効果的にターゲットに訴求することができます。
そしてさらに重要なのが、Webの基本作法を守ることです。皆さんも意外と知らないのではないでしょうか。情報過多の時代において、いくら魅力的なコンテンツを発信していても、ターゲットに見られなければ意味がありません。そのためにはHPを用意し、そこにGoogle検索エンジンに適したタイトル&概要を設定することが必要です。この基本作業をするだけで、検索した時の掲載順位が全く違うといいます。さらにSNSでHPを拡散し、ページへのユーザー囲込みとなる仕組みをつくることで、ファンを増やすことも可能です。ツールによる分析機能(Google Analytics、Google Search Console等)を使うと閲覧数やアクセス数が把握できます。打ち手の効果が反映されたデータとして可視化されるので、次の打ち手の明確な判断材料となります。そのようにPDCAサイクルを回すと尚よいでしょう。現在、ホームページやSNSを運営している事業者の方は、まず、この項目を見直してみることから始めるのがいいかもしれませんね。
コンテンツマーケティング
最後はコンテンツマーケティングのお話です。コンテンツマーケティングとはユーザーの購買行動に合わせた、コンテンツによるアプローチのことです。サイトを作るだけでは本来の力を発揮できません。よくあるパターンは、コンテンツを作っただけの名刺タイプのWebサイトでです。そうではなく、お客様が自発的に見に来るWebサイトにしないといけないと西城さんは話します。そのためにはお客様の購買行動を理解し、それに合わせたプラットフォーム(HPやSNS)とコンテンツを作り、活性化させる仕組みを工夫していくことが大切になります。
例えば、お年寄りの方をターゲットにすると考えた場合、その世代が情報を収集するツールとして考えられるのは何でしょうか?若い世代の人と同じようにインターネットやSNSでしょうか。おそらく、テレビやラジオ、新聞、折込チラシの方が訴求できるチャンスが広がりますよね。逆に若い世代をターゲットにしたい場合、ラジオや新聞では、いくら魅力的なコンテンツでも見られない可能性の方が高くなります。それはプラットフォームも同様で、例えばSNSでも、Twitter、Facebook、Instagramで活用方法も違いますし、発信されている情報や、使用しているユーザーの層も違います。まず最初に誰をターゲットにしたいかを考え、そのターゲットに合わせたコンテンツ、Webのツールを使うと、チャンスが広がっていきます。
いかがでしたでしょうか。私も普段、HPやSNSを使用していますが、西城さんの話を聞いていると、まだまだWebの基本を知らないことを実感しました。Webマーケティングと名前を聞くと、専門知識がないとできないのではと思ってしまいますが、Webの基本を知ることで誰でも始めることができると思います。今回参加した方からも、「HPを作ったあとに何が必要か分かった」、「HPを作ることが大事でなく、戦略・運営が大事だということがわかった」など、本日のゴールである「Webを活用した店舗集客がイメージできている状態」になっていただけたのではないかと思います。
皆さんに分かりやすく説明していただいた西城さん、ありがとうございました!
西城さんのご活躍はこちらから↓
UM PROJECT|https://umproject.design/
そして、今回のDAY8で今年度ラストの【食ing DAYs】となりました。8月に第1回目を開催し、毎月異なる「食×○○」をテーマに豪華講師陣の方をお迎えしてまいりました。 参加していただいた皆さんどうでしたでしょうか?毎回様々な業種の方や多くの地域の方々との出会いがありました。回を重ねるごとにリピーターの方も増えました。【食ing DAYs】は私たち事務局と参加者の皆さま、お世話になりました講師の皆さまでつくりあげてきたイベントです。1年間【食ing DAYs】で時間を共有いただきまして、誠にありがとうございました。また来年度も実施する予定ですので、楽しみにしていてくださいね (゚∇^*) テヘ♪
来年まで私たちのことを忘れないでくださいー ♡ ♡ ♡
Writer profile
舟山 直道。veeell Inc.マネージャー。
角田市地域おこし協力隊としても活動。veeellと協力隊業務を日々掛け持ちながら奮闘中。
野球とバスケ好きな小ネタ王子。推しメンは横浜DeNAベイスターズの熊原 健人選手。
2018年、角田市でメディアに出演している数が最も多いTVスター(自称)
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