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【社長料理人への道】DAY3レポート


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9/30に「社長料理人への道」DAY3が開催されました。


DAY3:角田市内でのフィールドワーク


本日はずんだ祭りの見学と、各生産者さんのご厚意により3ヶ所の生産現場を訪問させていただきます。普段は接することができない貴重な現場体験です。

見学終了後はリーンキャンバスの発表となります。このリーンキャンバスが創業や新規事業に向けてのベースとなるもので、DAY5に中間発表(ビジネスプランと角田の食材を利用したメニュー)となります。すでにあと1ヶ月をきっていますので、本日の発表でしっかりフィードバックを得て、プランを深化させていきましょう!!




「角田ずんだ祭り」訪問


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ずんだ祭りに出店中の「ベコ屋の洋ちゃん」山田洋一さんの話を聞く受講生

毎年大勢の人で賑わうずんだ祭りを訪問しました。


秘伝豆やずんだを中心に地物が並ぶお祭りで、いろんな生産物にふれようという目論み。

でしたが、予想以上の人の波に落ち着いて見学できず。企画倒れになりそうなところに手を差し伸べてくれたのが、「ベコ屋の洋ちゃん(※1)」山田洋一さんでした!


受講生のために時間を割いていただき、生産のこだわりやお客様との関わり方など、生産者ならではの貴重なお話をいただきました。その上、販売していた牛串まで振舞っていただくという、なんとも懐の深い対応に感激いたしました!


前回の食材のテイスティングのラインナップにはなかった、洋ちゃん牛を味わえたのも受講生にとっては望外の喜びでした。


山田洋一さんのインタビュー記事が先日サイト内でアップされてますので、ご興味あるかたはぜひそちらもご覧になってみてください!


https://www.sprout-kakuda.com/blog/kakuda-tsukuru-people01


(※1)ベコ屋の洋ちゃんとは、 平成14年4月にご自身でオープンした直売所。




「めぐみ野平飼いたまご」生産現場訪問


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株式会社加工連の氏家一裕さん

場所を移して、みやぎ生協「めぐみ野平飼いたまご」の佐藤昌夫さんの鶏舎、仙南シンケンファクトリーのクラフトビール工場をアテンドしていただく、株式会社加工連の氏家一裕さんと合流しました。


株式会社加工連様は当事業に共感いただき、各方面で心強いサポートいただいております。


見学先を相談したところ、提案いただいたのが、「めぐみ野平飼いたまご」です。


生産者の佐藤昌夫さんは、稲作もされていて、ちょうどお米収穫の繁忙期のため現場を離れることができず、氏家さんに取り組みをご説明いただきました。





食卓に欠かせない卵には、「ケージ飼い」と「 平飼い」の 大きく2種類の養鶏方法があります。一般的にイメージされるのが、狭いケージの中で飼育される「ケージ飼い」です。それに対して、平らな地面で放し飼いのように飼育することを「平飼い」といいます。


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普段は目にすることができない距離で鶏舎の様子を見学

メリットが容易に想像できちゃいますよね。 自由に運動ができ、 自然に近い養鶏環境とすることで、ストレスの少ない健康な鶏に育ちます。そのために、坪あたりの飼育羽数を10羽に設定されているそうです。

鶏は自由に動き回り、砂浴びをし、嘴で地面をつつき餌を探すのが本来の習性です。「平飼い」は鶏の習性をできるかぎり妨げない養鶏方法なんですね。


さらに、佐藤昌夫さんの鶏舎では餌にもこだわりをお持ちで、飼料用米を自家栽培しています。飼料への米配合比率のテストを繰り返し、10%という適正な配合量を導き出したそうです。さらに、餌に含まれるトウモロコシは、安価な遺伝子組み換えのものは使用しないとのこと。


平飼いのストレスが少ない環境において、こだわった飼料で育てられた佐藤さんの鶏の「平飼いたまご」は、黄身と白身の味がしっかりしていて、活力のある味わいでした。

実は後ほど、目玉焼きにしていただきましたー!


約38年前に「平飼い」の検討が始まってから、今日に至るまでの地続きのご尽力が、おいしい卵として実を結んでいるのだと実感できました。




「仙南シンケンファクトリー」クラフトビール工場訪問


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続いてはこちら!仙南シンケンファクトリーのレストランに併設された、クラフトビール工場を見学させていただきました。こちらの「仙南クラフトビール」は、インターナショナルビアカップで5年連続受賞(ヴァイツェン)している地ビールです。ちなみに楽天ビールがこちらを使用しています。

仙南クラフトビールのラインナップは以下のようになっています。


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上記のレギュラービールの他に、常に3種類程度の期間限定品があるとのこと。私はすべてのレギュラービールをいただいことがありますが、どれも本当に美味しい。特にペールエールとササニシキIPAが好み。受賞されているヴァイツェンとピルスナーもすごーく飲みやすく、フルーティーなのでビールが苦手な方でも飲みやすいビールです。


2017年の地ビールメーカー動向調査では、出荷量伸び率ランキング で堂々の3位!

その美味しさの秘訣は、ビールの命ともいえる水に、蔵王山麓の雪解け水を使用しているところにあります。さらに、麦芽やホップには地元産原材料を活用しています。麦芽は寒冷地での生産可能なビール大麦として開発された「こはる二条」を使用。ホップは、柑橘系を思わせる個性的な香織と苦味が特徴で、ホップ生産が盛んなアメリカからカスタード種の苗を輸入し、収穫後すぐにフレッシュホップで使用するというこだわり。展示品の時間が経ってしまったホップの香りを試しましたが、それでもすごく主張のある香りです。


そして、常に複数の期間限定商品を提供しているとお伝えしましたが、現在は4月にリリースされた「はちみつビール」もラインナップに加わっています。こちらは阿武隈急行線が行ったクラウドファンディングのリターンとして造られたものです。

蜂蜜とビールですよ?多大な試行錯誤があったのだろうと、容易に想像できますよね。素材がいいのはもちろんのこと、こういった醸造家の不断の探求心と努力が、仙南クラフトビールが評価を受けている所以なのでしょうね。




「お米クリエイター佐藤裕貴さん」訪問


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大鳥を飾っていただいたのは、角田市小田地区「お米クリエイター 佐藤裕貴さん」です。

伺った矢先に真っ先に目に飛び込んできたのは、なんと!新米を炊飯中のもみがらかまど!も~裕貴さんったら本当にエンターテイナー♪♪


作業場や雑貨のバイヤー時代に収集されたコレクションなどを見せていただいた後は、生産状況の現状をお話いただきました。裕貴さんのお米は土作りが非常に独特で、いかにミネラル分を含んだ状態にできるかを独自に研究されているそうです。


作業場を後にし、次に訪れたのは精米場。

ちょうど稲刈りの時期で、お米の新鮮な香りが一面に漂っています。精米の工程でも強いこだわりが見受けられます。コストがかさむため、一般的には行わないようなレベルまでお米を選別し、一気に乾燥させずに段階的に乾燥させるという徹底振り。お米づくりは、収穫して終わりではないないのですね。


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さて、佐藤さんのお米生産のお話はここまで。

お米クリエイターをご存知の方は、あれっもう終わり?と思われるかもしれませんが、佐藤さんはすでにさまざまなメディアに取り上げられていますので、詳しく知りたい方はそちらを参照していただければと思います。



私が取り上げたいのは、作り手としての姿勢のお話。



「美味しいものをつくりたい」


私が仕事を終えて帰宅する夜の11時~12時ころ。市街地から阿武隈急行線の線路を越えると佐藤さんの田んぼがある小田地区となります。同地区の私は、その時間にライトをつけて田んぼを動き回っているトラクターを目にします。ある時期に、毎晩です。


佐藤さんが東京からUターンして、何の知識もないまま稲作を始められた際に、地元のお米づくりの諸先輩方に質問しまくったそうです。たとえば、「なぜ田んぼに水を張るのですか?」こんなこと疑問に思ったことあります?誰も答えられなかったそうです。


以前佐藤さんに生産のお話を伺った際は、農業に明るくない私に、言葉を選びながら3時間ず~っと丁寧に説明してくださいました。



私が知るエピソードには限りがありますが、常に美味しいものをつくるための行動をしている佐藤さん。言葉の端々にその姿勢が伝わってきます。


お米の生産を始められたころは、お米クリエイターをブランディングし、積極的にソトに出向いては人脈をつくり、情報を発信されていたそうです。最初は知ってもらうことが重要だといいます。もちろんです。

しかし、生産の基本は「美味しいものをつくりたい」

これだそうです。

佐藤さんのお米を知っていただいて、ファンになられた方たちから様々な話が寄せられています。それは、ひとえに美味しいものをつくってきたからなんですね。


つくることと同時に売ることを考える。

売ることと同時につくることを考える。


まさに社長料理人のコンセプトを再確認させていただくお話でした!




リーンキャンバス発表


充実の見学を終えて会場のGomboppaに戻ったのは、予定時刻を30分を過ぎたころでした。

みなさんお疲れだったので、少し長めの休憩をとってからリーンキャンバスの発表。

発表後の印象は、まだリーンキャンバスを有効に使えていないかなというところ。項目間のつながりを意識して、より具体的に書き込みましょう!


リーンキャンバスの使い方、そもそもの事業内容に思い悩まれている方、いつでもGomboppaまでお越しくださーい!

質問やディスカッションの壁打ちの相手として!



 

さて、次回の開催は10月21日(日)となります。

「飲食に関するレクチャー&ワークショップⅡ」

10:00~15:05 @Gomboppa

次回は店舗コンセプトとメニューについての講座となります。 これまでのリーンキャンバスが事業内容であったのに対して、店舗コンセプトはもう少し具体的な店舗像を描いていく作業です。それまでに、各自のリーンキャンバスを十分に整理しておきましょう!

午後のメニューについての講義には、仙台市の株式会社原価市場の三塚晴紀様をお招きしてメニューに関してレクチャーいただきます。三塚さんはこれまでに20店舗以上の飲食店開業に携わり、現在は仙台市で複数店舗経営されています。ご自身の豊富な経験に基づいたリアルな内容になりますので、ご期待くださいー!!

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